一人暮らしの生活費は?最低いくらあれば安心?生活費の目安

2019年12月19日

「憧れの一人暮らし」と言うフレーズ、ありますよね。
まさに、数年前の私も「憧れの一人暮らし」を目標にせっせと貯金しておりました!
生まれてこのかたずーっと実家暮らしだ、と言う人には一人暮らしに掛かる費用がどのくらいなのか、上手く想像できませんよね。
一人暮らしに必要と思われる金額を費用ごとに紹介したいと思います。

一人暮らしで必要な生活費

はじめに、生活をする上で掛かってくる費用には次のようなものがあります。

  • 家賃
  • 電気代
  • ガス代
  • 水道代
  • 交通費 (ガソリン、バス、電車、タクシーなど)
  • 通信費 (固定電話、携帯電話、スマホ、パソコン、FAXなど)
  • NHK放送受信料 (地上契約、衛星契約)
  • 食費 (主食、肉、魚、野菜、飲料、嗜好品など)
  • 日用雑貨 (トイレットペーパー、歯ブラシ、洗剤などの消耗品、鍋、文具など)
  • 小遣い (化粧品、美容室、服、飲み会、趣味など)
  • 保険料 (健康保険、国民・厚生年金保険、自動車保険、医療保険、生命保険など)
  • 税金 (住民税、所得税など)
  • 予備費 (結婚祝い、出産祝い、お見舞い、お悔やみなど急な出費に備えて)
  • 貯蓄

書き出してみるとたくさんありますね。
たまに行く飲み会ならお小遣いでも良いですが、毎日外食をするという方はお小遣いではなく食費あるいは外食費として考えた方が分かりやすくなります。

一人暮らしの生活費内訳

上記費用のうち、保険料(健康保険、国民・厚生年金保険)と税金(住民税、所得税)は働き方や収入によって異なるため除外して、一人暮らし生活で必要と思われる金額を次の表にまとめました。

 最低限必要な金額程よく節約節約しない
家 賃25,00035,000
都市部なら50,000
45,000
都市部なら65,000
電 気2,0003,0005,000
ガ ス3,0003,5005,000
水 道1,5002,0003,000
交通費 0
 自転車のみ
2,000
基本自転車、
たまにバス・電車
10,000
マイカー
通信費1,500
ガラケー通話のみ
 2,000
 格安スマホ
8,000
大手キャリア契約
NHK0
受信環境無し
2,000
衛星契約 (年払い)
2,300
衛星契約 (月払い)
食 費15,00017,00040,000
日用雑貨3,0005,00010,000
小遣い15,00020,00035,000
予備費5,000
冠婚葬祭の機会があまり無い
7,0008,000
友人や同僚が多い・年齢が若い
貯 蓄15,000
年間18万円貯蓄
25,000
年間30万円貯蓄
40,000
年間48万円貯蓄
合  計86,000円123,500円211,300円

最低でも月86,000円。これは本当に本当に最低限!と言う金額です。
ここに健康保険料や国民年金・厚生年金保険料、住民税などが加算されます。

もしかしたら「自分はもっと切り詰められる」と思う人もいるかもしれませんが、一般的な生活を送るにはこれくらいは掛かります。
(住む場所を借りて、電気・ガス・水道を利用して、食料品・日用品を買って、少しは自由に使えるお金があって、さらに多少の貯金もする)

それぞれの費用についてみていきましょう。

家賃

25,000円の物件を探すのはなかなか大変です。
まず新築物件ではありません。
築年数が相当古かったり、事故物件、間取が悪い、風呂無し、玄関・トイレ共同等々。
職場に格安の寮があり、利用できるなら家賃が抑えられます。

地域によっても異なりますが、一人暮らしの家賃は地方なら4万円前後、都市部なら6万円前後が多いようです。

電気・ガス・水道

契約する会社や地域によって基本料金が異なります。
電気は一人暮らしなら20Aあれば十分でしょう。一日中稼動している冷蔵庫は月500円~1,000円程の電気代が掛かります。新しい冷蔵庫の方が古いものより電気代は抑えられますし、容量の大きいものの方が小さいものよりも電気代が低かったりします。
家に居る時間が長く、エアコンを頻繁に使用するなら月に6,000円程掛かるでしょう。

ガス代も、寒い時期にお風呂を毎日溜めれば6,000円は軽く越すと思います。
浴槽の大きさでも変わってきますし、寒い地域ならもっと掛かります。
プロパンガスよりも都市ガスの方が安く半分~3分の2程の金額で済みますが、物件によります。気に入った物件が都市ガスならラッキーですね。

水道料金は基本2ヶ月に一回の請求となります。一覧の金額は1ヵ月あたりで計算したものです。
洗濯を週2~3回まとめてすれば水道代の節約になります。料金は自治体によって異なりますが、毎日洗濯機を回して毎回お風呂も溜めれば月3,000円程になるかと思います。浴槽が大きかったり、シャワーを出しっ放しにすればもっと掛かります。

交通費

車を持たず、バスや電車も利用しなければ交通費0円も可能です。移動手段は徒歩あるいは自転車です。
地方では車が必須と言いますが、車無しでもある程度の覚悟があれば生活は出来ます。

車を持つとガソリン代の他に維持費が掛かります。
軽自動車なら自動車税で年間7,200円、自動車保険で内容により年間5万~8万円程、2年に一度の車検で6万~10万円程でしょうか。
普通車となれば税金もぐんと上がりますし、保険料、車検代も高くなります。その他にもオイル交換やメンテナンス代がいろいろ掛かってくるので、お金に余裕が無い場合は車の所有はしない方が良いでしょう。

基本は自転車を使用していても、たまにバスや電車、タクシーなどを利用する場合もあるかと思いますので、完全に0円にするのは難しいですね。

通信費

固定電話・携帯電話・スマホを持たなければ通信費は掛かりませんが、普段の生活では通信手段は必要かと思います。
固定電話は1,700円~、ガラケーで通話のみなら1,500円程~、スマホでも格安SIMを利用すれば1,000円台になります。それぞれ長電話をしなければ通話料金を含めても2,000円程でしょう。

大手キャリアなら、無料通話や機種代を含めて月8,000円~1万円程です。
学割や25歳以下の割引等を利用すればもう少し料金を抑えられます。

NHK放送受信料

視聴する環境がなければ払う必要はありません。
なかなかハードルが高いですが、テレビを持たず、パソコンやスマホも使用していなければ基本受信料は掛かりません。
しかし、テレビもパソコンもスマホも持たないと言う人は非常に少ないと思います。
放送受信料は地上契約と衛星契約(地上契約を含む)があり、ほとんどの人は衛星契約になります。料金は12ヶ月前払いならひと月当たり2,000円程です。

食費

食費を抑えるには基本自炊をしましょう。
近所に食材が安く手に入る店を探し、購入したものを上手く使いきるようにしましょう。大容量のものは割安ですが、腐らせてしまっては意味がありません。使いきれそうに無いお肉や野菜などははじめから冷凍保存をすると良いです。

自炊をせずにコンビニを利用したり外食ばかりだという人はかなり食費がかさみます。一食にコンビニおにぎり一個だけなら食費も抑えられますが健康に良くありません。外食メインの人が通常の食事をすれば月35,000~40,000円掛かると思いましょう。自炊は面倒でも、お米のみ炊いたりお茶をやかんで沸かしたりするだけで食費は抑えられます。

↓食費の節約に関する記事はこちら

食費を節約するために心掛けたいポイント3つ

日用雑貨

単価の安いものを必要最低限購入して月に3,000円くらいでしょうか。
消耗品ではトイレットペーパー、ティッシュ、歯ブラシ、歯磨き粉、シャンプー、食器用洗剤、洗濯用洗剤、柔軟剤、ラップ、除湿剤、防虫剤など。
毎月買う物もあればたまにしか買わないものもあります。収納場所があるなら安い時に予備を買っておくと良いでしょう。

他にも文具や鍋、収納かごなどのちょっとした雑貨を買うこともありますよね。
かわいい雑貨や凝ったデザインのものは高くなりますので、インテリア好きな人は月10,000円を目安にすると良いでしょう。

小遣い

化粧品や美容室代、被服代、趣味、レジャー、飲み代など。

美容室や飲み会は1回5,000円程します。ランチなら1,200円、服や靴は5,000円~1万円、遊園地に遊びに行くなら6,000円程でしょうか。
美容関係にこだわったり、飲み会が多い人は月3万円のお小遣いでも少なく感じるかもしれません。

予備費

急な出費や家具の買い替え、冠婚葬祭に備えて5,000円は取っておきたいところ。
お財布に入れておくと気づかないうちに使っちゃった!という事になりかねないので、別に保管すると良いでしょう。

貯蓄

貯金が少ない人は頑張って貯めましょう。
家電が壊れたり、病気や怪我に遭ったときに金銭面で困らないよう、貯金として50万円はあった方が安心です。
50万円の貯金が出来たら次は100万円、150万円と少しずつでも増やしていきましょう。

毎月15,000円ずつ貯めれば年間180,000円の貯蓄となります。最低でもこのくらいは貯めれるようにしましょう。
月3万~5万円貯蓄に回せれば良いですね。

ボーナスがある人は半分は貯蓄に回すようにすると、一気に貯蓄ペースが上がります。

まとめ

一人暮らしにかかる生活費を費用ごとに紹介しました。
必要最低限の一ヶ月の生活費が86,000円と書きましたが、この金額をもとにそれぞれの事情に合わせて生活費を組み立ててください。
(※保険料、国民年金・厚生年金、住民税などの税金もお忘れなく!)

毎日湯船に浸かりたければガス代と水道代を増やしたり、自炊が難しければ食費を増やす。
無駄遣いはよくありませんが、我慢ばかりしていては毎日が楽しくないですよね。

自分が本当に必要だと思うことにはお金を使っても良いと思います。使うところには使い、締めるところは締める。無理なく節約できる部分については見直すようにすると、無駄もなく楽しい一人暮らし生活を送ることができますよ。